理事長 荒山 信
「宗祖親鸞聖人のみ教えに基づき、いのちを大切にし、真実の人間形成を目指す」という理念のもと1827年(文政10年)に建学された尾張学園は、令和9年に創立200周年を迎える伝統を持つ教育機関です。
本学園では浄土真宗の教義を基盤とした教育を実践し、豊かでしなやかな感性を持つ未来の担い手の育成を目指しています。
現代社会においては「多様性の尊重」が標榜される一方で、経済、環境、感染症、国内・国外間の軋轢といった様々な課題が日々露わになっていきます。寄る辺なき時代の中で、真の意味で自己と他者を尊重し合う社会を実現していくことが大切なテーマになってくるように思います。
親鸞聖人が大切にされたお経の中に、「各皆一等なり」というお言葉があります。誰もが唯一無二の存在であり、他の誰とも代わることのできない尊い人生を生きているという事実を示すお言葉です。
名古屋大谷高等学校・豊田大谷高等学校、それぞれの学校が充実した環境の中で教育施設を整え、生徒一人ひとりのかけがえのない個性を十全に発揮出来る進路を実現し、社会へと力強く羽ばたいていく人材を育成することを図ってまいります。